煌道(KODO)+生活文化研究所

 生活文化研究所は1985年、花と料理の学校エコール・ド・フルールに併設する研究所として札幌に誕生しました。主宰の荒井三津子は、生物学的かつ生活美学的視野にたち、食と衣裳、住空間のデザインについて研究し、具体的な知識と技術を広く指導してきました。1998年、煌道を継承してからは、その主旨を守り、発展させることを生活文化研究所の目的に加え、後継者の育成にも力を入れています。

荒井燁煌と煌道

 

荒井恵美子は服飾デザイナーとして活躍したのち、料理の世界に転身しました。日本の伝統的な料理様式と新しい家庭料理を融合させ、食卓のデザインと調理技術に関する独自の指導法を確立し、多くの弟子と指導者を育成しました。一方で、新しいキモノの様式としてキマキ小袖を考案し、日本の衣裳文化の継承にも努めました。

また高齢者の生活をより豊かにすることを目的に「老いを明るくする会」を主宰し、生涯を通して「豊かで美しい暮らしの流儀」の指導者として常に先端を歩きました。

年齢を問わず、衣食住すべての領域で女性たちが輝いて暮らせることを祈念し、「きらめく」という意味の文字を二つ重ねて自らの雅号を「燁煌」とし、自身が提唱する流儀の総称を「煌道」と命名しました。

荒井煌子(三津子)

  弘前大学大学院農学研究科修士課程(園芸学・応用昆虫学)修了(農学修士)。子育てしながら武庫川女子大学大学院で被服学・生活美学を学び、博士(家政学)を取得。農学部時代はコオロギの攻撃行動をはじめ動物の行動の研究に熱中し、在学中から現在まで大学などで生物学や生命科学、環境学などを教えている。

その傍ら、国内外で生け花と花のデザイン、各種料理を学び、1985年、札幌にエコール・ド・フルールTable & Space Workshopとその研究機関として生活文化研究所を設立。花と料理に加え、作法やコミュニケーション、衣装や年中行事など広く指導する生活文化塾を主宰し、多くの生徒と指導者を育成している。

 1998年、義母荒井燁煌から煌道を継承してからは、理系と文系の枠を越え、人間の暮らしの法則や美学、流儀に関する学際的な研究を続け、「暮らしの流儀 煌道」の普及にもつとめている。長くテレビのコメンテーターもつとめ、日本の生活文化を海外に発信する活動も積極的に続けている。新聞の連載や執筆、講演も多い。
北海道文教大学客員教授。札幌国際大学非常勤講師。

著 書

「男えらび女えらび ― オスとメスが愛し合う理由」太陽企画出版 (単著)
「ハーブ香る四季」北海道新聞社 (単著)
「生活をデザインする 2」光生館 (共著)
「生活をデザインする 1」光生館 (共著)
「食学入門 ―食べるヒト・食べるモノ・食べるコト―」光生館 (共著)

近年の講演実績

・uhb 大学 「素敵の法則」
・JRタワーおとな大学 「暮らしの中の美の法則 〜 すてき の作り方 〜
・函館市学童保育連絡協議会主催 「気軽な子育て・たのしい自分育て ー食卓で学べることー
・チェコ 南ボヘミア大学 「Food styling and table ware in Japan]
・ポーランド Uniwersytet Warmińsko-Mazurski w Olsztynie (日本語音、確認中)「同上」
・芦別市食育講演会 「食卓は楽しい 〜 食べるヒト・食べるコト・食べるモノ 〜」
・研究教育栄養士協議会 「食学のすすめ! ヒトが食べる理由と食べない理由ー食べたくなる仕掛けづくりー」
・東京家政大学同窓会 「美の法則を考える ー素敵と安心のつくり方ー
・天使大学同窓会 「暮らしの中のたくさんの『素敵』と美しい法則」
・広島県東広島市板木小学校PTA 「自分育てのすすめ 〜 動物の子育からヒトのnお行儀文化まで〜」
・スエーデンハウス 「がまんしない暮らしのすすめ」
・JAグループ北海道・北海道フットボールクラブ・北海道教育委員会・北海道教育大学主催「食と農をつなぐフォーラム・伝えよう、命の大切さ」ー食べる仕掛け・食べる理由 〜 大地と海と私たち 〜
・医と食の市民講座 「ヒトはなぜ『それ』を食べるのか 〜縁起と伝承〜 」
・石狩市PTA連合会研究大会 「おもしろさ探し・たのしさ探し 〜 暮らしの中の「法則」・「美学」・「不思議」を考えよう 〜」
・大和ハウス工業株式会社 「食卓美学ーおもてなしの法則」
・日本衛生検査所協会北海道支部 「食べる理由・食べない理由 〜 カラダにいいってなに? 〜」