幸せのかたち

女性アスリートが引退。

やり尽くしたという言葉が清々しい。

今後よい指導者になられると思う。

しかしながら、テレビ番組の多くが、

さあこれからは「女性としての幸せ」と賑々しく、

しかもかなりの時間をとって報道。

ご当人もそのような質問に同意。

アスリートとしてのこれまでの生活は女性として幸せではなかったのかしら。

 

「女性としての幸せ」イコール結婚と出産だという疑いのない世間の論調。

 

ああ

ああ

もうほんとうに

嗚呼!

 

何十年たってもなにも変わらない。

結婚しなければ女性として不幸か。

子供を持たなければ女性として幸せではないのか。

 

ライフスタイルの多様化

結婚や出産に対する世間の本音。

 

生物学の教師なので男女に差があることは百も承知である。

だが、人間の幸せということに関してステレオタイプなどない。

人生儀礼の中の結婚や出産、子育ては極めて個人的なことであり、

同じ形はひとつもない。

 

嗚呼嗚呼嗚呼

 

虚しくてならない。

ちょっと機嫌の悪い日曜の朝、

多忙な一週間が始まる。香りの強い中国茶で気持ちを切り替えよう。