必然的なこと

1985年に花と料理を同時に教える教室を開講した。

当時北海道にはなかったかと思う。

全国的にも多くはなかったと思う。

その1年後、生活文化研究所を旗揚げ?した。

コピーライターやデザイナ−、プランナーなど当時の売れっ子仲間が周囲にいてくれた。

よい時代だった。

だが、時は流れ、モノもヒトも変った。

その間、花も料理も学問の対象にして新しい領域をつくろうと

関西で悪戦苦闘した。

大学にも籍を置き、二足も三足もワラジやブーツを履いていろいろなことをやってきたが、やっと最近、周囲を俯瞰し、自分の立ち位置が見えてきた。

そして今日は特別な日だった。

大学の講義のあと出向いたのは電車通りのトイロ。

単位面積、いや単位体積あたり、最高のギャラリーであり、カフェでもあるトイロ。そこで筒渕信子先生のランチ。

何ヶ月かに一度、短い期間のランチのご提供は多くのファンを魅了してきた。だがそれも今回が最後とのこと。

愛知県からのファンとグラフィックデザイナー、心理学者と4人で乗り込んだ。

美味しいランチで話しは弾んだ。

今またよい仲間に恵まれて時をたしかに刻んでいる。

紆余曲折の30余年は意味があったのだと思う。

来年2月、生活文化研究所はリニューアルオープンする。

なにをどうリニューアルするかは思案中だが、

こんな年齢になってまだ夢を見ることが出来るのは

仲間あればこそ。

背中を押され、手を引かれ、褒められ、おだてられながら

もう少し歩いて見ようと思う。