2017年のクリスマスにロンドンに着いた。
次女を同行し、リバプールからは長女が合流。プライベートな旅ではあったが、仕事につながる目的はあった。
紅茶文化と「おもてなし」をキーワードにロンドンとパリの現状視察である。
1980年代の後半、何度かロンドンを訪ね、紅茶文化の調査をした。と言って一般家庭ではなく市内のカフェやホテルでのアフタヌーンティー、ハイティーなどである。
とき同じくバブル期の日本にも紅茶の大ブームが到来した。
以来30年、嗜好品としての紅茶とその文化に少なからぬ関心を持ち、その普及や提案にも関わってきた。
さて今のロンドンは・・・と予約したホテルのアフタヌーンティーは写真のとおり。
ある意味で予想通だった。
イギリスは紅茶の産地ではない。
そこにそれを楽しむ文化が育ち、それを日本が受け入れた。
受け入れたあと、我々はそれを洗練し過ぎたのではないか。
紅茶は嗜好品である。美味しく楽しめればよいはずだが、
日本人の手によって、昨今の日本のアフタヌーンティーは
磨かれすぎたかもしれない。
三段重ねの器は、高さの演出もできるが場所の節約という機能をもつ器である。それ以上でも以下でもないはずだが
日本での美しい盛り付けは本場をはるかに凌駕してしている。
器は、ポットは、サンドイッチは・・・などと決まり事もたくさん
作ってしまったのではないか。
紅茶文化の変遷は興味深い。新たなテーマを得た気がする。
すこしずつ書いていきたい。
あ、写真の向きがおかしい・・・ま、いいか。