懐石と懐石料理

大学の食生活論も後半に入った。

食文化の領域、室町のあたりで今年も力が入ってしまった。

懐石と懐石料理は違う。

一服のお茶の前に、

ほんの少し小腹を満たしていただく小さな食事が懐石。

懐石料理とは言わない。

ほんの少しのごはんから始まり、

途中でお酒は出たとしても酒宴ではない。

お茶までの静かな流れでしかない。

懐石とはそういうものだから、

わざわざ「茶懐石」というのも不自然。

くどいようだが、懐石は「茶」に決まっている。

いつからどうして

お茶席の食事を懐石料理とか茶懐石と言うようになったのだろうか。

 

義母は懐石を研究し、長く教えていたのだから

その混同の歴史を聞いておけばよかった。

彼女は「お懐石」としか言わなかった。

正しい。

 

かいせきりょうり、には、懐石料理と会席料理がある。

現在これはどちらも酒宴。

最初から酒の肴になる料理が続き、最後に〆のごはんが出る。

器選びや素材、演出、価格に違いはあるようだが

作る側に任された判断のようだ。

この混同はよいとして、茶席と酒席の混同は問題だろう。

私は茶道から遠ざかって久しい。

理由はいろいろあるが、

武家社会の男性のたしなみが

近代化とともに女性のたしなみになったプロセスのほうに

興味があるからでもあるし、

中国から来た嗜好品である茶を、

独自の文化に仕立て上げたその原動力にも大きな興味がある。

学生たちにも、そのあたりを考えてみてほしいのだが、

期待のしすぎだろうか。

 

 

 

 

ローリングストーン・転がる石

突然の方丈記。

ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例しなしー。

 

すべては移り変わるのよ、はかないのよ・・・という無常観や、わび、さび と解釈する向きもあろうが、私はそうではないと思う。

 

西洋には

A rolling stone has no moss.という諺がある。

hasがgathers のこともあるが、コロコロころがる石には苔が生えないということだ。

方丈記とこの転がる石<ローリングストーン>が私の中ではいつも重なる。

A rolling stone has no moss には転がってばかりいてはなんの利益もホンモノも手に入れられないから、おちつきなさいよという戒めとしての解釈もあれば、

常に転がって動いていれば、新しい刺激を得て、いつもワクワク生きていける・・という解釈もある。前者はイギリス、後者はアメリカ風の解釈だというのは言い得て妙である。

方丈記の「もとの水にあらず」というフレーズは、いつも私を激励する言葉だったし、これからもそうだと思う。

明日のすべては昨日と違うんだから・・・そう思って今まで生きて来た。

よくてもわるくてもローリングストーン、転がる石でありたい。

転がる石でなければ、文化など守れないし育めない。

音楽も美術も祭りも、その歴史の流れを守りながら未来へ継承し、転がっていればこそ、新しいモノを生む原動力を生み、発見もあろうというものだ。

とはいえ、苔は美しい。

苔むすことの美学はたしかにある。

老いたからこそ見えるものがあまりにも多い昨今、

シワも白髪もなんだか愛しい・・・・

加齢も老化もうけとめながら、それなりに転がり続けることができればいいな、と思う日曜の朝である・・・・。

 

あら、どうしたワタシ?!採点作業で疲れたか。

 

何気取ってんのかしら、恥ずかしい!

シワも白髪も大問題なんですから!

さ、グズグズ言わずに

陣中見舞いの美味しそうなパンをいただくことにします。

 

よい一週間でありますように!

 

 

 

 

 

routine

ルーチン。

 

きまりきった仕事、作業。

 

これが実に大切なのだと思う。

どれほどたくさん持つか、これも大切なのだと昨今思う。

同じ時間に起きる。

新聞を取りに行く。

ごはんのあとお茶を入れる。

犬の散歩も、決まって見るテレビも。

 

行事とて同じ。

同じ時期に飾る。同じ日に食べる。

片付けるのが大変なのは当然、準備も煩雑。

だがルーチンワークは日々の暮らしにメリとハリをつけてくれる。

 

毎朝新聞をとりに玄関まで階段を降りていた母がさぼるようになった。

連日デイサービスなどで出かける母は、その用意に手間取り、

新聞どころではなくなったようだが、これはまずい。

 

ママ、新聞わすれてる!と鬼の娘は93歳を今朝も叱る。

がんばれ、ママ!と思うのだ。

やらなければならないことが減る・・・これは大問題。

 

ああ面倒だ

一度くらい休もうか・・

 

これは老化の大敵、怠惰菌という体内で急速に広がる細菌のようなもの。

あっという間に心身に広がる。

 

ルーチンは多いほうがよい。

オルニチンもアルギニンも大切だが

ルーチンは無料で一番カラダにいいかもしれない。

 

今年は早めにツリーを飾った。

 

毎週金曜日、最悪土曜の朝までに写真といっしょに

送信しなければならない函館新聞の連載「暮らしのパレット」も

今朝一番に送った。

 

決まり事をしただけなのに、気持ちがよい。

ルーチンは妙薬だとしみじみ思う。

追伸

今朝の怠惰な犬

ルーチンがないとこうなります。

ブログ再開宣言!

長らくお待たせいたしました。

 

荒井三津子、12月1日から、心入れ替えて長くさぼっていたブログを再開いたします。・・・・と今は思っております。

インスタグラムやFacebookなど、あれこれのツールがある時代、

やはりブログにはブログの役割があるかと!

 

今後も続ける研究や、さまざまなクラスのこと、

9歳になったスタンダードプードルりきまるの話しなど

すっかり大人になりすぎた私なりに思うこと考えることを

綴ってまいります。

どうぞよろしくおつきあいください。

 

10月のライフデザインスクール 暮らしにプラス1

生活文化塾内 ライフデザインスクール 暮らしにプラス1, 今月は 小野屋先生の色彩心理学と村上先生のポーセラーツ。どちらも大人気の講座です。ランチは筒渕信子先生の極上の厚焼きたまごサンドとスープなど、いつもどおりの絶品。私はおもてなしのテーブル作りとデザートなど担当。来月11月は23日から25日の開催です。詳細は後ほど!お見逃しなく!写真は2日間の様子をランダムに。